竹林の伐採と粉砕処理
地域の課題となっている放置竹林の伐採を数箇所行い、竹チッパーを用いて細かく粉砕しました。
竹を切れば、山に風が抜ける。
手をかければ、暮らしに寄り添い、里山も息づく。
里山は、ほんとうは人のいとなみと共にある。
がんばりすぎると、続かない。
でも暮らしから遠のけば、姿を変える。
そのあいだに “ちょうどいい”関わり方はないだろうか。
日常にすぅーっと溶け込むいとなみなら、きっと続けられるから。
“ちょうどいい”って何だろうを、巡らせる。
あなたと私にとって “ちょうどいい” を、環らせる。
「めぐるひろば」は、「竹林を刈ってほしい」という地域の切実な困りごとから始まりました。
四賀地区では、全国の例に漏れず、荒廃した竹林や竹林の拡大が増え、伐採や管理が追いつかない状況が続いています。
しかし実際に手を動かしてみると、問題は伐ることそのものではなく、その後を誰が担い、どう活かしていくのかということでした。
「めぐるひろば」では、竹や木といった身近な資源をきっかけに、地域の人たちとともに管理のあり方、使い道、関わり方を見直しながら、資源と暮らしが無理なくめぐる形を探っています。
2025〜2027年度で行われる「松本市地域重点プロジェクト事業」を皮切りに、その先も地域の中で続いていく取り組みとして育てていくことを目指しています。

放置された竹林は景観や生態系への影響だけでなく、土砂災害リスクの増加や里山環境の変化にもつながります。
本プロジェクトでは、地区の町会メンバーを中心に計画的な竹林整備を実施。
伐採した竹は本プロジェクト用に導入した竹チッパーで細かく粉砕し、ビニールハウス内および露地で一定期間管理・発酵させることで、良質な堆肥へと再資源化しています。
堆肥化の過程は信州大学・農業工学研究室の協力のもと、CO₂の変化量をモニタリング計測。
環境負荷や炭素循環の可視化を行い、科学的な根拠に基づいた取り組みとして継続的な検証を進めています。
完成した堆肥は、地域の有機農家や家庭菜園へ供給。土壌改良材として活用され、農作物の生産への活用可能性を検証しながら、地域内での資源循環の実現を目指しています。
かつて地域の“困りごと”であった竹を、地域資源として活かし、環境負荷の低減と農業活性化の両立を目指す。
本プロジェクトは、地域が主体となり、科学的検証・実利用までを一体化させた、持続可能な里山循環モデルの構築を目標としています。
地域の課題となっている放置竹林の伐採を数箇所行い、竹チッパーを用いて細かく粉砕しました。
粉砕した竹を実証圃場のハウスに投入し、CO₂濃度の継続的な計測を開始しました。あわせて、実用いただくべく、モニター農家および地域住民への配布を実施しています。
堆肥の販売に関し、流通に向けた動きが少しずつ生まれています。今後、地域の皆さんとともに望ましいかたちを考えていきます。
四賀の全町会を対象に話を聞く場を設け、竹林や松枯れに限らず、地域の暮らしに関わる課題や困りごとを把握・共有してきました。
作業だけで終わらせず、起きていることを振り返りながら、専門家の視点も取り入れ、これからを考える対話の場を継続的に行っています。
地域づくり協議会を母体に、各町会と連携を取り、取り組みを継続的に担っていく主体と体制を整えていきます。
取り組みの過程や変化を丁寧に観察し、体感や経験をエビデンスとともに記録・検証していきます。
地域資源だけでなく、人や環境、関係性といった地域にあるさまざまな価値を活かしながら、付加価値を生み出し、持続可能なかたちへとつなげていきます。
ウェブサイトや冊子でプロジェクトの進行過程を継続的に発信し、山間地域の持続可能なあり方を示すモデルとして、近隣地域のみならず広く展開・共有していきます。