「みのり座」特別講演会。横山タカ子さんを迎えて
四賀地区では、郷土の食文化を見つめ直し、これからへつないでいく取り組み「みのり座」が始まりました。
地域に伝わる郷土料理にあらためて光を当て、食を通じて地域の魅力を再発見していく活動を進めています。
その取り組みに協力してくださるのが、長野県の郷土料理や伝統食を長年研究し、発信を続けている料理研究家の横山タカ子さんです。7月21日には四賀地区のピナスホールにて、特別講演会が開かれました。

当日は横山さんの提唱されている「長寿の一汁四菜」の話も交え、日本の伝統的な食事や、日々の暮らしの中で受け継がれてきた食文化についてのお話を伺いました。
特別な料理ではなく、その土地で採れるものを使い、季節に合わせ、家族のために日々つくられてきた食事。そうした一つひとつの積み重ねが、その地域ならではの文化を形づくっています。

講演の後には、地元の有志のみなさんが腕を振るい、四賀ならではの食材や知恵を生かした、すばらしい料理をたくさん用意してくださいました。

午後はその料理を囲みながら、横山タカ子さんとの懇談会。
食卓を囲んでの話題はもちろん料理のこと。
「昔はこんなものを食べたよ」
「これは家によってつくり方が違った」
「この時季には、こんな料理をつくっていた」
四賀の女性のみなさんから、昔の暮らしや家々に伝わる料理の話が次々と飛び出しました。
横山さんも一つひとつの話に興味深く耳を傾け、ときには質問を交えながら会話はどんどん広がっていきます。
料理の内容だけではなく、「いつ食べたのか」「誰がつくっていたのか」「どんな場面で食卓に並んだのか」といった記憶まで、細かく質問されている姿が印象的でした。
四賀にも、昔から家庭の食卓でつくられてきた料理や、季節ごとの行事食、保存食など、たくさんの「食の記憶」が残っています。食文化は昔と大きく変わりましたが、地域に残る料理や知恵をもう一度見つめ、記録し、次の世代へ伝えていくということが、四賀という土地の暮らしそのものを見つめ直すことなのかもしれません。
「みのり座」ではこれから、地域のみなさんへの聞き取りや、横山タカ子さんとともに地域の食のあり方を考える取り組みなどを進めていく予定です。
